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レビュー(Amazon.co.jp)
???TVオンエア終了後、激しく賛否を呼んだ最終回を映画でやり直すという前代未聞の企画で製作され、一大ブームとなったSFアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』劇場版。その内容は、テレビ版の総集編を改定した『DEATH(TRUE)2』と、真のラストを描く『AIR/まごころを、君に』の2部構成。前者の構成は、単なるダイジェストではなく、ドラマをシャッフルさせながら観る者を魅惑の悪夢に誘うかのような趣向であり、後者は人類補完計画の発動に伴う主人公たちの運命が描かれていくが、そこには本作のファンの主層でもあろうアニメおたくに対する批判が、作り手自らの痛みも伴いながら繰り広げられていく。従って、その結末にも安易な希望など見受けられず、当然ながらさらなる賛否の激しい議論を呼んだ。いずれにせよ、現代の脆弱な心のまま生きる日本人に痛切なアンチテーゼを発信し、社会現象を巻き起こすに足る問題作であったことは間違いない。(増當竜也)
カスタマーレビュー ![]()
なかなか面白かった
(2008-08-04)
素晴らしい作品だとは思いませんが、凄い作品だなと思いました。
人は互いに傷つけあってしまう存在であり、真に理解し合う事など不可能です。
他人と融合し、一つの存在となれば、この苦しみからも解放されます。これほど楽な事はありません。
ですが自分が自分で居るためにはやはり他人の存在が必要不可欠なのではと思います。
孤独や不安を感じても、他人に触れるのが怖くても、それでも一緒に居たい。とシンジ君は思ったのではないでしょうか。
もしくは辛くてもその中で生きていくしかないのだと。
絶望的な終わり方をしていますが、他者との共存を望んだシンジの決断にはかすかな希望も感じました。
何だかんだで僕は面白かったです。
これまで、50回は見直した映画作品。
(2008-07-29)
エヴァとの付き合いは、すでに12年を経ています。
中学2年生、ちょうどチルドレンと同年代のとき、地方の田舎町で、この作品を見ました。
綾波よりも、アスカよりだった私にとって、アスカに対する凄惨な仕打ちは、さすがに応えました。
その鮮烈な記憶が、傷跡を残すことなく和解を遂げたのは、おそらく、自分が考えているよりも、
ずっと後になってからのことでしょう。潜在的には、残り続けていた記憶です。
さて、これが、万人向きの作品ではないことは、確かです。
「まごころを、君に」は、これまでのエヴァ全話を見たものでなければ、意味がありません。
だから、5を付けることはできませんでしたが、気持ちのうえでは、点数を超越した作品であると、
考えています。
何度見直しても、新たな発見があります。ATフィールドが溶け合い、シンジを拠代として、
リリスにおいて全てが一つになる瞬間、なぜ、ゲンドウは、初号機に喰い殺されねばならなかったのか。
「ゼロ」としての「レイ」が、各々の人の願望にそった姿へと変貌した意味とは。
それは、シンジを媒介とした、個別性の廃棄、統一であったからでしょうか。
「他者」「他なるもの」をテーマとした本作は、さりげなく、伝統的な哲学的テーマに触れています。
しかも、かなり忠実に(テレビ版最終二話の、シンジの独白は独我論からの解放)。
新約聖書をモチーフにした、肉体の死と、霊的再生(復活)も、ナディアにも見られたように、
庵野監督の個性、深層心理に深く刻まれたテーマであるようです(ただ、ナディアは、若干意味が異なる)。
また、テレビ版の最終二話と比較してみれば、表現方法こそ違えども、同一のテーマの変奏であることが、分かります。
本作は、庵野秀明という一個人の個性に、強く制約されているがゆえに、万人向けではないけれども、
それゆえに、比類なき作品ともなりえたのだと思います。
「無」として「何もない」普遍者であった、綾波「レイ」が、他者との触れ合いのなかで、
個別的な感情を得て、そして、人間としての自我を獲得したけれども、再び、普遍者としての
リリスへと回帰した。
ただ、それからのち、個としての彼女は、どこへ行ったのでしょうか。
「I need you」というアイキャッチが、重く響くラストでしたが、平板な恋愛ものに堕することがなくて、
良かったと思います(ただ、中学生のころの私には、それを期待するところがあった。それほどまでに、精神的に未熟であったのだ)。
同じ傷口を共有できる人であれば、お奨めできますが、それ以外の方には、敢えて奨める必要のない作品でもあるでしょう。
この作品を凄いとは思いますが、素晴らしいとは一生思わないでしょう
(2008-07-12)
本当はこの作品のレビューは書きたくないのですが、TV版から、"THE END OF EVANGELION Air/まごころを、君に"まで11年前にエヴァンゲリオンを視聴した行きがかり上書かせてもらいます。
結論としては、ああ、このアニメーションは終われないんだなと思いました。未完成である事を宿命付けられている作品だなと。もちろん作品としての時間軸の終わりはありますが、TV版の終わり方も97年の劇場版の終わり方も本質的には変わりありません。
この作品のロジカルな作り方、いわゆる「謎解き」に関しては言及しません。「封印されている」解けないように作られているからです。
現代の社会に生きる我々への問題提起をした、という観点から見ればこの作品の存在意義は大いにあったと思います。
しかし、この作品はその段階で終わっています。それがこの作品の未完成たる所以です。いわば「投げっぱなし」です。
制作者は大風呂敷を広げ視聴者を挑発するだけして後始末は視聴者まかせというわけです。だからここまで批判されているのでしょう。
「現代という時代は、人間というものははここまで酷いのですよ」という現状報告ならだれでもできます。
制作者の次のステップを期待したい所です。
日本アニメ史上最悪の傑作? (縦字明朝体)
(2008-05-29)
うん。これは間違いなく趣味の世界だ。しかも歪んでいる。
TV版でバラまかれた謎は本作品で殆ど解明されない。とい
うか謎解きが理屈にあっていない。最後の敵が何なのかと
いうことと敵が何故あそこを攻めてくるのか以外の事実は
どうでもいいことにされている。TV版での敵が?の1つと
か、あの無敵のバリアが?の壁とかいわれてもねぇ。
だいたい"できそこない"を補完したがっているのはいった
い誰と誰なのか........あれぇおかしいな。じゃあなんで戦って
いたんだ。あの大本営発令みたいな汎用人型決戦兵器はい
ったい何のために作られたのか。ファンの方には独自の解
釈があるのは知っています。それでもねぇ........適当という
かなんというか。
映像表現は凄いです。驚愕します。ただ私の場合、そこに
一線を超えた危なさを感じましたがね。昔のATGの映画を
観ているような.......アレを中高生に理解しろというのは。
(映像の世界でメタファーというのは機能しないだろう?)
この作品は制作側の趣味の世界として捉え、観る側も極め
て魅力的なキャラやスプラッターまがいの過激な戦闘シー
ンや薄暗くもの哀しい雰囲気を味わうものと割りきれば前
述したことすら何の問題もないのかもしれない。そういう
意味では衝撃的な傑作だ。だから数多の熱烈なファンの存
在を否定する気はまったくありません。実際私はツンデレ
好きですし。私がムカつくのは、制作側の観る側に絶望を
強いるという姿勢。これだけは私は認めることができない。
人から金貰って人を不愉快にさせるというのは人間として
いかがなもんだろう。○デオンみたいに納得ずくで絶望さ
せてくれればねぇ......まだしも。
最後のセリフ....あれほど非道いセリフはこれまで観たアニ
メの中でも聞いたことがない。最後の救いである心底惚れ
た女にあんなこと言われたら................み.惨めすぎる。(笑)
"彼女"がムカついても黙っていれば日本アニメ史上、超が
つく傑作だったのに。思わず100年の恋も醒めましたよ。
(爆笑) 制作側の狙いはそこなんですかねぇ。
どうでもいいことですが、最後の海って"映画"の○ラリス
の奴なのカナ? ....なんかバッハも聞こえたし。もしそうな
ら人類は哀しみを突き抜けて遠い未来に救われるような気
が..............する訳ないだろう?
人を選ぶ作品
(2008-05-25)
この作品を見て、好きな人もいれば嫌いな人もいる。
色んな見方が出来る作品だと思いました。
私は正直言って嫌いです・・・
アニメのストーリーを26話まで見て、どうしても納得がいかなかった。
ですが、これも同じようなものです。
訳がわからない上に、考えるほど鬱になってしまいます。
『ありがとう』この一言で片付けられてしまうような世界観
シンジ一人に未来を託して何になるのか
ある種の現実逃避に近いものをもっていますね。
補完計画に至るまでに、子供に対して生死の恐怖を晒させる大人・・・
『全ては計画通りだ』・・・もはや肉体ではなく精神で存在をしめしている。
この手の作品を若いうちに見ると心にポッカリ穴が空いてしまうかもしれません。

