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「恐怖の報酬」日記―酩酊混乱紀行 (講談社文庫 お 83-6) (講談社文庫)
カスタマーレビュー ![]()
2回読んだ
(2008-10-25)
1回目の読みでは、何が何だか分からないままに終わっていた。
読み返してみて、自分が誤解していた部分が理解できた。
でも、過去の話を振り返ることの繰り返しからは、真相は見えてこない。
美しかった過去が現実に打ちのめされている感じだ。
二重写しされた過去と、故意に歪曲されている過去が繰り広げるだましあいのせめぎ合いなのだろう。
この書き分け方がすごい
(2008-10-13)
本の内容はほかの方のレビューや内容紹介で十分だと思うので割愛。
この作品のすごいところは、書き分けだと思います。
章ごとに主人公(語り手)が変わります。
だから、あまり本を読まない人はわけがわからずこんがらがるかも。
と、ある大量殺人事件を軸に、その事件へかかわった人間たちがインタビューされているというような形式もあれば、彼ら彼女らが、ただ語っているという章もあるので、深く読まれることをオススメします。
なんていうか、本当に書き分けがすごいなあと思います。
1冊の本に、こんなにもたくさんの人の視点から1つの事件について書く(しかも著書は1人)なんて、頭の中でこんがらないのかなあと思うくらい。
旅のお供にと、文庫を購入してしまった私は魅せられたのかもしれません。
それぞれの「真実」のあわいに立ち上がる「虚構の迷宮」
(2008-09-24)
芥川龍之介「藪の中」を彷彿とさせるオープンエンドなリドルストーリー。
とはいっても、作中において大量毒殺事件は実際に起き、
実行犯は特定される、という事実自体はブレません。
真犯人が誰であるかだけが、最後まで明かされないのですが、丹念に読み込めば、
おそらく、この人ではないか、という当たりはつけることができます。
ただ、本作の読みどころは、おそらく、そうしたフーダニット興味にあるのではなく、
後年になって、関係者それぞれの視点から語られた事件の「真実」が集められることで
形作られていく、虚構の迷宮とでも呼ぶべきものの佇まい自体を味わうことにあると思います。
一人の人間が把握できる事実などは、ごく限られて
いますし、時が経つにつれ、したいに忘却していきます。
そして、後になって、いざそのことを語ろうとする際、改変・改竄された
「真実」には、色濃く自己の願望が反映されたものになっているのです。
よって、ミステリでよく見られる超人的な犯人による巧緻な《操り》なども現象に
整然とした意味と構図を求めてしまう現代人の願望に過ぎず、現実はそんなに
単純でも透明でもありません。
「真実」が人の数だけあるというなら、たとえ自分の理解が及ばなくても、
相手を思いやり、寛容の精神を持って接していくべきなのに、異端者を排除し、
わかりやすく、自分にとって心地よい「解決」に飛びついてしまう――。
本作は、そんな人間の哀しい業を描いているといえます。
面白いが・・
(2008-09-19)
文章自体はとても面白く次々とページをめくりあっという間に後半まで読み進めてしまいました
・・が結局謎は解決されず です
はっきりとした答えを期待した私の評価は星3つとさせていただきます
気分が重くなる・・・。
(2008-09-16)
30年前に起きた名家の大量毒殺事件の真相をめぐって当時事件に関わった人たちがインタビューに答えるような形で綴られていきます。 ドキュメンタリー方式とでもいうんでしょうか?
真の犯人がわからないまま終わってしまうというのが、賛否両論ですが、ほぼ犯人が断定できる内容です。 真犯人はあの人で間違いないんですよねぇ?
私にとってはテーマが重いためか、続きが気になってどんどん読み進めるって感じの作品ではなかったです。 途中で何度か挫折しそうになりました。

