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カスタマーレビュー ![]()
野暮なことは言いたくないのですが
(2008-11-10)
読ませる力はすごい。
迫力もある(読んでるうちに気分が落ち込みますが)。
でも
ミステリとしては、けっこう致命的な欠点があるでしょう。
そのへんは、あまり固いことは言いっこなしでいいんでしょうかね?
映画に期待!
(2008-10-18)
前半の展開には圧倒される。犯罪の全体像が明らかになる後半からは、ありきたりな展開に。しかし、娯楽作品としては、十分な出来栄え。リドリースコットが映画化するとのこと。いい映画になりそうだ。
これは凄いぞ、面白いぞ。
(2008-09-18)
最近文庫本ってめっきり手に取る事が減ったのだが、CWA賞受賞、まだ20歳代の若さである新鋭の作家への興味、そして、このジャンルでは稀と思える旧ソビエト、特にスターリン体制下を舞台に展開されるサスペンス・スリラーとなれば、やはり触手が動いてしまう。
いきなり、この世の果てと思える飢餓と喰うか喰われるかの極限状況の中、S・キングを想起させるひりひりした心理描写と背筋が凍るような恐怖描写に、これはと期待に胸を弾ませながら読み続けた。
主人公レオは眉目秀麗、沈着冷静と評される国家保安省捜査官。恐怖は必要悪、無慈悲こそ美徳との信念でスターリン体制を支える冷徹者、革命後の現体制に何ら懐疑も持たないものの、体制堅持の為に手段を選ばぬそのやり方には罪悪感を感じるエリートだが、狡猾で卑劣な部下に嵌められてしまう。
氷のように硬質で冷たく画一的な国家をイメージさせるモスクワの堅牢の建物、その恐怖政治を補完する保安省の不気味さにおののきながら、その地で息を潜め脅えながら生きる人々の生活観、恐怖のシステムの中枢にいながらも疑心暗鬼を覚える主人公、更に妻との関係が実はずっと以前から○○だった事へのどうしようもない虚無感と喪失感、正にスターリン時代のソビエトの底知れぬ恐怖と自らが罠に嵌って追われていく不安、緊迫感が、心理サスペンスとして切々と迫ってきて、本当にゾッとする怖さ、そして面白さなのだ。
実話を元にした幼児連続殺人のサイコ・スリラーとしては、後編への絶妙の予告編的役割を持つ今作、文句なくお薦め。
秋の夜長にソヴィエトへ!
(2008-09-15)
物語の背景となる「ソヴィエト世界」と「そこで生きる恐ろしさ」をたっぷり伝えている分、謎の展開までちょっと時間が掛かるが、上巻の中盤から一気に読めた。最後を読み終えてこんな時間!と気が付くくらい、久々にのめり込んだ。これは本当に面白い。
セミ・フィクション?
(2008-09-09)
これは、旧ソ連で1980年代に起きた事件を素材にしています。その事件に対するソヴィエト当局の対応に怒りを抱いた作者が、フィクションの形で取り上げたのが、この作品です。時代をスターリンの時代に変えたこともあり、社会性の高い、非常に優れた小説になっています。参考にした文献はすべて巻末にリストアップされていますし、重要な登場人物の名前も、一部は実在の人物名から取っています。ただしこの作者には、文章に癖があります。それは、何かを叙述して、次の文で順接で受けて、三度目は逆説で受ける、というものです。それが原文では独特の香気を放っていますが、翻訳では、「、が。」で文章を終えるという、同じパターンを繰り返していて、非常に安易に感じられます。その分、1点減点としました。

