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カスタマーレビュー ![]()
複眼的視点が素晴らしい本
(2008-10-28)
「食い逃げされてもバイトは雇うな」の続編。両方の本を読むのが望ましい。
上巻では「感情より勘定」だからして、バイトを雇う費用と食い逃げされる損失を計算して、バイトを雇う費用>食い逃げされる損失だからして食い逃げを容認する方が会計(科学)的には正解だと言う。
その舌の根も渇かぬうちに自己否定の下巻。「ビジネス(非科学)的には勘定より感情もあり」というのがこの本の趣旨。
この複眼的視点がすばらしい。会計(科学)が万能ではないということを説く会計士:山田さん。
うちの会社の計画好きには辟易していたが、なぜ計画信仰が生まれるかの理由もこの本を読んでよくわかった。それは株主対策だ。しかし、浮気な株主にそこまでコミットする必要もあるまい。現状を見よ。アメリカ発の金融危機の煽りで、何ら問題のない日本企業が軒並み株安となっている。所詮株主なんて美人投票しかできないのだ。
山田さんは「計画よりカード」と説く。環境が変わった時に計画を作り直すのではなく、この環境にはAカード、あの環境にはBカードと、いろいろなカードを切れることこそ変転極まりない現代には必要なことだと思う。
昔ながらの非科学的な営業マンにも是非読んで欲しい。
会計の視点から多くのことを学べる一冊です
(2008-09-13)
本書には「上巻を読まずに、下巻から読みはじめても大丈夫です」と書いてあるとおり、前作を読まずにこの作品から読みましたが、本作は十分楽しめました。
最初の章では、4つの「禁じられた数字」を見抜くことにより数字のセンスを身につけるテクニックが紹介されており、この章だけでも得られるものが多いと思います。
さらに、ビジネスで経営計画を建てる際の「計画信仰」性についても、柔軟な経営への足枷となっていると説いており、会計の視点を通すことによって見えるあらゆるウソに切り込んでいるところは読むたびに参考になります。
最近の、会計を知ればビジネスが分かるというような書籍が多い中で、ビジネスと会計は180度違うとばっさり切り捨て、「会計は科学、ビジネスは非科学」という認識を持ちながら、前作の思考プロセスである二分法からさらに次の「妙手」へと繋げていく内容に感服しました。
タイトルの意訳:非会計的な行動はリスクの軽減のため長期的には正解であるということ。
(2008-08-14)
さおだけやシリーズ最終巻
この間では禁じられた数字から会計に繋がる話です。
まず、禁じられた数字とは大きく4つの種類があり、「作られた数字」「関係ない数字」「根拠のない数字」「机上の数字」 が挙げられます。これらはスポーツで言う奥の手というよりも禁じてであり、度が過ぎると反則になります。これらの数字を出されると人間は思考停止に陥り、「そうなのかな」と判断を狂わされます。間違えではないかも知れないけれど正しくもありません。ここで正しく数字を判断するために会計が用いられます。会計的な行動は正しい数字を出し、金銭絶対主義というその場限り的な判断においては正しいです。タイトルでうたわれている、「食い逃げのあるラーメン屋の主人はバイトを雇わない」のは金銭絶対主義的には食い逃げよりもバイト代の方が高くつくので安上がりで済みます。上巻についてはこれで良しとしています。しかし、この下巻においては非会計的行動をとることも考えます。それは「果たして食い逃げのあるラーメン屋のイメージ低下のの長期的な影響」のリスクです。リスクを小さくするためにバイトを雇って食い逃げを無くすのは長期的な視点で見れば正解です。その他の非会計的な行動として折り込みチラシなどで近隣地域に広告を出して出前を増やすなんて手段も書かれています。そして本書ではビジネスにおいて複数の視点を持ち妙手を打つことを薦めています。途中の物語がどうでもいい感じなので★4つにします。
会計入門書三部作の完了
(2008-07-14)
「さおだけ屋はなぜ潰れないか」2005年2月初版:160万部。
「食い逃げされてもバイトは雇うな」2007年4月初版:36万部。
「『食い逃げされてもバイトは雇うな』なんて大間違い」2008年2月初版:17万部。
1冊目の副題は「身近な疑問からはじめる会計学」。
2冊目の副題は「禁じられた数字(上)」。
3冊目の副題は「禁じられた数字(下)」と続く。
この手の「会計入門書」は「さおだけ屋はなぜ潰れないか」がブームの口火を切ったと言われている。
1冊目の副題は内容をよく現している。2冊目、3冊目は「営業上の理由」でこうなったのだろうが、その実態は、2冊目は「数字の見方」、3冊目は「数字にだまされないこつ」と言ってよかろう。
ブームが下火になったので、3冊目の売れ行きが一番少ないが、内容として最も充実しているのが3冊目(すなわち本書)である。
「2冊目を飛ばして3冊目から読んでもよい」と書かれているが、1冊目は飛ばしても、2冊目は読んだ方が3冊目を理解しやすい。「会計上の数字の見方」がわからなければ、「数字にだまされないこつ」は本当にはわからないから。
言い換えると「会計を知ること」は「ビジネスを知ること」の必要条件だが、十分条件ではない。一見「あたりまえのこと」であるが、ここを誤解している人は意外に多い。
読みやすい
(2008-07-12)
途中にケーススタディなどがあってわかりやすかった。
印象に残った箇所
・数字を見たら疑ってかかる。
・節税保険
・できる人は二分法で話す
・ビジネスでも個人でも計画の弊害は大きい
・予想はウソ
前編に続いてこちらも読みやすく、わかりやすかった。

