アマゾンショップ

アイテム詳細

社会契約論/ジュネーヴ草稿 (光文社古典新訳文庫)

Jean‐Jacques Rousseau
中山 元

光文社

グループ:Book

ランキング:33200

価格:¥ 980

発売日:2008-09-09

通常24時間以内に発送

この商品を買った人はこんな商品も買っています。

人間不平等起源論 (光文社古典新訳文庫)

マクベス (光文社古典新訳文庫)

寄宿生テルレスの混乱 (光文社古典新訳文庫)

アンナ・カレーニナ〈3〉 (光文社古典新訳文庫)

菊と刀 (光文社古典新訳文庫)

カスタマーレビュー

今読んでもみずみずしい古典  (2008-09-13)
近代民主主義の基本原理を確立した書物。訳者の言うように、本書は、世界を「動かした」10冊の書物に含まれるだろう(p572)。たとえば冒頭の議論、戦勝国は敗戦国の国民を奴隷にする「権利」があると述べたグロティウスに反論して、暴力による支配は正当な権威とは無縁であり、「合意によるものだけが正当な権威を成立させる」(p27)というルソーの筆致は、今読んでもみずみずしい。55年にわたって読み継がれてきた旧訳(桑原武夫他訳、岩波文庫)も、読みやすい名訳であったが、新訳は、この半世紀間の理解の進展を踏まえている。一箇所比べてみよう。「[国の構成員は]個々には、主権に参加するものとしては「市民Citoyens」、国家の法律に服従するものとしては「臣民Sujets」と呼ばれる」(旧訳p31)。「構成員は、主権に参加する者としては市民(シトワヤン)と呼ばれ、国家の法律にしたがう者としては国民(シュジェ)と呼ばれる」(新訳p42)。「Sujet」という語は、もともとは王の「臣下」を意味するので、旧訳はすべて「臣民」」と訳しているが、ルソーにおいては、選挙で選ばれた代表による議会で制定された法律に従う人間だから、王に従う「臣民」よりは、国の法律に従う「国民」の方が適訳だろう。「ジュネーヴ草稿」と題された『社会契約論』初稿が、全訳収録されているのも嬉しい。フランスでは両方入っているのが普通だから。

堕落一方の出版産業の稀有なる希望・・・  (2008-09-13)
こうした古典的名著に☆いくつというのも品性下劣な所業であるなあ。評価するとなると翻訳の問題であるが、評者はフランス語が読めないので、日本語として読みやすいかどうかになるが、近年の「超訳」などというものを考慮すると、読みやすい=正しいとはならず、これまた考えさせられるところではある。
亀山訳『カラマゾフ』などは売れに売れたようだが、その評価はバラバラのようだ。しかし、『カラマゾフ』は世界文学であり、誤訳かどうかは知らず、うるさいことを言わなければ読みやすいということは評価してよいとは思う。
これが、哲学書など厳密な用語、定義を求められる場合、やや問題は複雑になる。

本書の訳者・中山元は、ドイツ語、フランス語による哲学書の翻訳をこなし、自らも思想や哲学の本を書くという、評者には驚くべき秀才である。本書は岩波文庫版よりも随分読みやすい。
訳のあれこれはさっぱりわからないが、全訳が初めてなされた「ジュネーブ草稿」も収録されており、大変良心的な仕事だと思われる。『人間不平等起源論』ともども、安価に手に取れることを心から喜びたい。

Special Menu

Category Menu

リンク

 ti-web.net