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刺激的な一冊
(2008-12-19)
「なるほどなあ」
何回も呟きながら読みました。
動機づけについて、著者のモデルも示しながら、わかりやすく書いてあります。
いかに内発的動機付けが効果的か、改めて考えました。
学ぶ意欲を論理的に、理解できる1冊!
(2008-12-04)
題名に「心理学」とついてるとおり、
学術的な視点から、学ぶ意欲について考察されています。
全く、心理学を知らない読者でもわかりやすいように、
職場における動機付けから始まり、基礎心理学の古典等が
紹介されています。
学術的で小難しく捉えられる部分もありますが、
後半には対談形式にもなっているため、読みやすくなっています。
また、複雑なテーマでありますが、
学校教育など身近で具体的な問題にも展開していきます。
他にも、業界的な話や細かい話に進み過ぎてしまうのは、
本書の欠点のようにも思えました。
個人的には、学ぶ意欲を分析した
学習内容の重要度と功利性を軸とした学習動機のニ要因モデルによって
学ぶ意欲の分類が、把握できたことです。
動機付けに関する意欲が深まります
(2007-08-24)
この本は、巷にあふれている「こうすれば成功する」というような所謂「ハウツー本」とは違い、心理学(特に教育心理学)の観点から勉強などに関する動機付けを真面目に考察している本です。
筆者がおっしゃるには、動機付けは褒美や実用性などを求めるという外発的なものと、自分から進んで取り組もうとするという内発的なものの二つに大別でき、さらにその中にもいくつか分類できるというのです。第一章ではそのことについての導入的な説明がなされています。どちらの立場になるかは皆さん次第ですが、筆者は後者の支持者(決して前者を認めてないわけではありません)なので、後者の説明が少し多いように感じました。
そして、第二章、第三章では、それぞれ和田さんと苅谷さんの著書、論文などの問題点、あるいは補足説明がされ、実際に筆者と対談も行っております。単なる水掛け論では終わらずに、その対話からも読者が得られるものは大きいと思われます。意見の違う二人の対話録を読むことで、新たな動機付けに関する理解が深まるのではないでしょうか。
最後に第四章では、実際に動機付けをどのように活かすか、ということについて、いろいろな角度から示唆を与えています。個人的に大いに参考になるアドバイスです。
教育心理学には最近になって興味を持ったのですが、全くの無知であった私でもスラスラ読み進めることができました。さらに、動機付けに関して教育だけにはとどまらずさまざまな物事にも活かせることも書いてありますので、受験生に限らず大学生や社会人にもオススメしたい一冊です。
人生を通じて必要な「学び」のための書
(2007-03-30)
人はなぜ学ぼうとするのか。心理学的立場からの考察、日常に応用の聞きそうなところまできちんと考えています。
とりあえず、何かを学ぼうと思っているのに意欲がわかない人にはオススメです。特に受験生に。
個人的には、意見の違う人同士(和田秀樹・苅谷剛彦)で対談をやって、お互いに高めあっていこうという意欲がひしひしと感じられるところが、すごくひきつけられた。
やはり皆「学習」をテーマにしているだけあって、論争していてもお互いによりよいものを目指して協力しているという「学び」の姿勢は、3者ともすばらしい。
最近の左右の論壇なんかこれに比べて・・・
「学び」について学ぶ本
(2005-07-21)
なにかを学んで身につけてゆくときに、自分から進んで取り組むか、他者から半ば以上強いられるようにして取り組むか(おおざっぱな区分なのはあしからず)。著者の基本的な立場は前者のようなあり方をとるための心理を大切にするものだ。つまり、学習における内発的な動機付けを重視するわけである。だが、著者の市川氏は外発的動機付けの意義も十分にわかったうえで、自分の立場をくりかえし明らかにしている。その点で、説得力もある。
文章も非常にわかりやすくて、心理学についての予備知識がなくても一読して理解できる内容だ。自分と違う考え方の人との対談を収録しているのも、著者の立場がより明確になって、勉強になる。「学び」に関わる人の参考書として、特にすぐれた一冊である。

