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雅楽のこころ 音楽のちから (大正大学まんだらライブラリー)
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なかなかです
(2004-10-11)
雅楽のとっつきにかいました。
東儀さんのなまえを知っていたのが選んだ理由ですが、内容も最初に読むのには悪くないかも、
内容的には少し散漫な気がします
案外おもしろい
(2004-03-13)
案外(失礼)しっかりした叙述で、
雅楽理解に大いに役立つ。
わたしたちが五行思想や陰陽道に基づいた
生活習慣を失ってしまった現在、雅楽は
「不思議な音響」としてしか理解できない。
しかし、実は雅楽という「音」は、
単なる抽象的な音響表現ではなく、当時の
思想や哲学にうらづけられていることを
簡単に教えてくれる。
本当なのかなぁ〜、という疑問もちょっとあるけれど・・・
(そのあたり、うまく誤魔化している)
まぁいいか。
雅楽が培った?自由な人間"東儀秀樹"
(2001-02-11)
私がこの本を読もうと思ったきっかけは、「僕の好きな思想家のシュタイナー」という一節が本書にあることを知ったからである。私には、シュタイナーを論じる資格など持ち合わせてはいないが、それでも、著者が音楽を宇宙的なつながりの中で捉える事ができる音楽家であることがわかり、シュタイナーとの繋がりを感ぜずにいられない。だから、本書にも記されているように、彼の持っている宇宙的な音楽性は、容易にカエルやイルカなどの動物とのセッションを可能にしてしまう。だからといって、彼は文明を否定して山にこもるようなタイプの人間ではない。エレキギターでハードロックもやるし、事故で死にそうになってもバイクに乗るのはやめられない。彼の中では、とてつもなく古いものと新しいものが矛盾なく同居しているようである。そんな幅の広さがとっても魅力的である。彼は、好奇心のままに常に新しいことに挑戦し、とても自由な人間という印象を受ける。そのような自由さは、どうやら「雅楽」という伝統芸能が培ったようである。以前、NHKで教育に関する河合隼雄との対談で、"型にはまることによって逆に個性が発揮される"ということを言っていた。ただ単に、欲望のおもむくままに生きていても、それは自由奔放であるかもしれないが、真の自由とは言えず、かえって欲望に振り回されるだけの奴隷のような状態である。しかし、先人が考えた優れた"型"に身を委ねた時に、欲望という低次の自分から解放され、本来、自分が持っているものを自由に表現することができる。そのような"型"が彼にとっては「雅楽」なのであろう。いつの頃からか、日本人は、"型"というものを堅苦しいといって軽視してきたが、どれだけ、その古臭い型にかわる新しい優れた型を創造しただろうか。そう考えるとき、もう一度、私達は、伝統芸能が大事に保存してきたものを見直す必要があるのではないか。そのように考えた時、雅楽と現代人の架け橋となる東儀秀樹の仕事、雅楽の本質を現代に蘇らせる彼の仕事は、とても意味のあることのように思えてならない。
見直した東儀秀樹
(2000-11-30)
大学・大学院と平安朝文学を専攻していた私にとって、雅楽は学問の対象でもあり、かつ音楽鑑賞という趣味の一つでもあった。ただ、一般に雅楽を分かりやすく解説した本が無いのはさみしい限りだった。
この本は、その点で大変分かりやすい。というのも、年齢が若いので、現代的なセンスで文章が書かれている事が一番の特徴。しかも、自身が現役の演奏家という事が、リアルに読む者に伝わってくるのだ。 雅楽より、著者のファンとしては、プロローグと宮内庁時代の記述が出色。この部分、ジャンルの別無く、音楽を愛する人にはぜひ読んでもらいたい部分だ。
若い東儀ファン、雅楽ファン、それに彼の活動に疑問を持っておられるだろう年配の雅楽関係者にもお勧めしたい。

