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よくわかる茶道の歴史

谷端 昭夫

淡交社

グループ:Book

ランキング:72293

価格:¥ 2,310

ポイント:23 pt

発売日:2007-03

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年表・図版は多いが学術的な図書  (2007-05-19)

中国での喫茶の発生・日本への伝来から侘び茶の確立、明治・大正期までの茶の湯通史を
きちんと知ることが出来る本。
これまでの一般向け書籍では扱われることが少なかった利休以前の茶の特徴・時代背景から
(村田)珠光、武野紹鴎、千利休と続く侘び茶の成立過程を多数の傍証で解き明かすほか、
利休以後、主に江戸時代に茶道各流派が成立・深化していく過程が偏らずに網羅、俯瞰されて
いて三千家以外の茶道の成立過程も理解することが出来る。

各章の冒頭に年表を載せるなど初学者にもわかりやすいよう工夫されており、年表や多数収録
されている図版を拾い読みするだけでも簡単なレポートが書けるほど中味は濃いが、
本の内容は全編通してまさしく研究者の論考集そのものである。
一般向け歴史読本にありがちな根拠の乏しい誇張やドラマチックな脚色は微塵も入っておらず
小さめの活字にA4版255ページというボリュームも相まって、誰もが気軽に楽しく読める
タイプの書籍ではない。

学術書としては当然ながら参考文献や索引が巻末に付いているほか、難解な用語にはルビを
振り、ページを二段組にして本文の下に図版や解説、新知見を加えるなど受験参考書と見紛う
画期的に親切な編集がされてはいるが、内容は一般向けを狙うよりもハードカバー版を出して
後世の研究者に残すほうがふさわしいと思われる硬い内容。
個人的には当たりくじを引いた気になったが、表題の「よくわかる」や収録の年表だけ見て
購入すると難解な印象を持つかもしれない。

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