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エロイムエッサイム 魔法のふ〜えだぁ
(2007-11-18)
水木先生が従来の「妖怪もの」から少し世界を移し、「悪魔もの」に取り組んだ作品。実写版としてTV化されて人気を博した。テーマソングの「エロイムエッサイム 魔法の笛だ」は今でも耳に残っている。しかし、ユーモアとペーソスを基本にしている水木先生の姿勢は変わらない。
フトした事から悪魔を呼び出す方法を手に入れた少年真吾。悪魔の頭に激痛を走らせる魔法の笛も入手する。そして、悪魔を呼び出す時の呪文「エロイムエッサイム、我は求め訴えたり」も印象に残るセリフ(実際の魔道書からの引用)。悪魔メフィストは大魔王なのだが、この笛のため、しぶしぶ真吾の言う事を聞いて事件解決に協力しなければならない。その上、真吾はメフィストの大好物チョコレートを餌にしてメフィストをその気にさせる。このパターンはルーチン化しているのだが、毎回笑わせてくれる。各回毎の敵との対決も見ものだが、この繰り返しギャグも効いているのだ。
水木先生の奇想とユーモアが楽しめる文句なしの傑作。
エロヤマエッサイモ(by百目)
(2004-09-01)
「悪魔くん登場」「悪魔メフィスト」「なんじゃもんじゃ」「ビチゴン事件」「まぼろしの館」「クモ仙人」の6作品を収録。
主人公の真吾は世界を悪のない地上天国にすることを目指すべく、その力を利用しようと悪魔を呼び出します、ゆめのような天国を地球上につくるために、悪魔と契約するという発想が独創的です。(この辺の世界観については『奇人怪人大図鑑』に収められている自伝的短編「突撃! 悪魔くん」をあわせて読むと参考になります。)
ところが第2話から悪魔メフィストを呼び出しては、怪事件を解決する方向に話が向かってしまいます。目的と手段を取り違えた観のある悪魔くん。いつになったら理想の国ができるのやら(笑)。
このあたりはご愛敬ですが、メフィスト、悪魔くん(山田真吾)、情報屋、貧太、百目などの登場人物の動きがどこまでもコミカルなところが素晴らしいと思います。また「なんじゃもんじゃ」では油すまし、小豆とぎとの対決を見ることができます。ビチゴン登場は当時の怪獣ブームの影響でしょうか。いずれにせよ大満足の一冊です。
『水木しげるのカランコロン』所収のインタビューで、ネームなしで原稿を一枚ずつ描いたことが作品の面白さにつながったのではないかと筆者は述懐しています。
エロイムエッサイム われは求め訴えたり
(2004-07-12)
テレビで放送していたシリーズに近いもの。百目の子供が出てくるあたりは一緒。千年王国では出てこないと思った。頼る悪魔はメフィストぐらいで後使徒は出てこない。十二使徒そろえるのは千年王国のほう。頭はすごくいいはずだが、なんかすごく間抜けな悪魔くんです。使徒を操る笛はなくすし、最後も普通の子供になっちゃうしで世界を手にできそうにはありません。その間抜け振りが面白かったりします。悪魔とか使徒とかひどく宗教的な単語が満載ですが、中身は全然そんなことは関係なく面白い漫画です。

